旅行・地域

2008年2月 6日 (水)

知床と流氷

世界遺産・知床半島の冬の魅力は流氷。ロシアのアムール河口付近や樺太周辺でできた海氷が南下して、例年1月中旬頃オホーツク沿岸に着き、2月になると知床半島沿岸にも到達する。3月には知床岬をぐるりと回り根室海峡に入り、国後島との間を埋め尽くすこともある。知床の春の訪れとも言われ、流氷と共にやってくるスケソウダラ漁が始まる。しかし、流氷は風の強さや向き、潮の干満といった自然の条件次第で接岸したり離岸する気まぐれ坊やである。今日沿岸を埋めたと思ったら、翌日の風次第では一気にはるか沖まで流れ去ってしまう。流氷を見ようと思ったら、まず小樽の第一管区海上保安本部流氷情報センターが毎日流す「流氷情報」をチェックして出かけるといい。2006年2月半ば、流氷の「つぶやき」を聞こうと知床のウトロ(斜里町)へ行った。見事な流氷原は日本離れした見事な光景だった。流氷原をウオーキングする人やわずかにプールのようにのぞいている海面から海に潜りダイビングを楽しむ人たちが沢山いた。帰京翌日、北海道から届いたニュースは強い西風が吹き、流氷は全て離岸したという。この年は以後、一度も接岸することもなく知床は春を迎えたが、流氷も地球温暖化の影響を受けているのかもしれない。

流氷は 春の便りと カモメ啼くBlog5siretoko3kamome_2 =根室海峡・羅臼沖

流氷の プールも粋な 遊びとは=斜里町・ウトロBlog8ryuuhyou_pool_3

2008年1月25日 (金)

かやぶきの里

雪深い越後の新潟県柏崎市高柳町の「かやぶきの里」は、約20戸のかやぶきの家が1.3㌶の田んぼを防風林のようにぐるりと囲んでいる。環状集落とも呼ばれ、古い農家集落の原型をよく残し、全国的にも珍しい今なお現役の貴重な遺産だ。2棟は訪れた人が宿泊もできる交流施設になっている。きれいな雪景色の集落を撮ろうと訪れた時は、雪が中々降らず滞在3日目にやっと降りだし、一夜明けると素晴らしい雪景色が生まれた。早朝、田んぼの雪面に大きな杉の影が伸びているのが印象的だった。今、かやぶきの里は町の地域おこしと上手く連動してふるさとに貢献している。

新雪に かやぶき屋根も 柔らかく

Blog2kayabuki_13    

2008年1月16日 (水)

亀甲墓

まず、初回は沖縄・与那国島の亀甲墓を紹介します。これは『風景考』という連載の最終回で人は最後はお墓に入るのだという視点からロケーションのいい墓所はどこだろうと探した結果、たどりついたのが日本最西端の与那国島でした。一年で一番墓所がにぎあうという旧暦1月16日の「16日祭」当日に合わせて島を訪れました。明るい丘陵に亀甲墓が並び、眼前を黒潮が流れる絶好の墓所でした。16日祭は島の伝統行事で、祖先と子孫、つまり死者と生者が共に祝う正月を意味するそうで、親族が集まり、泡盛を飲み、島歌を歌うなど楽しい集会が古代の遺跡を思わせる巨大な亀甲墓の前で見られました。与那国馬やヤギが放牧され、凧揚げをする子供たちもおり、悠久と共にどこまでも明るい南国の光景でした。

黒潮洗う 墓所の丘に 春の風 Blog1yonakuni

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